「Non-Volatile Memory Express」の略名
SSDをはじめ、不揮発性メモリを使用したフラッシュストレージのために最適化された通信プロトコル
従来使われていたSATA(AHCI)規格では転送速度の限界であった為、フラッシュストレージによる通信に最適化することを目的に作られた。
SATAと比較し、
「4KBのデータを転送する際、従来は2つ必要であったメッセージが1つだけで済む。」
「コマンド処理のためのキューが従来の1個から65,536個へ大幅に増えている。」
のような改良が行われているのが特長
コマンド処理のキューが増えているため、ディスクI/Oを一挙に多数同時処理するようなサーバーで、大幅な処理の高速化が見込める。
より簡潔にいうと、データの読み書き速度が従来のAHCIよりも非常に速いのがNVMe
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概ね実体は以下
~SATAとSASのアクセス速度~
SATA SAS
アクセス速度 100MB/s 150~250MB/s
〜SATAとSASの仕様・インターフェース規格~
SATA SAS
最大データ転送速度 SATA-3:600MB/s SAS-2:600MB/s
SAS-3:1,200MB/s
回転数 5,400rpm、7,200rpm 10,000rpm、15,000rpm
通信形式 半二重 全二重
転送仕様 ATA(一方的に転送) SCSI(状態を確認しながら正確に転送)
コネクター シングルポート デュアルポート(冗長化可)
最大ケーブル長 1m 10m
~SSDのアクセス速度~
SSD
アクセス速度 4000MB/s
概ねアクセス速度は4000MB/sと圧倒的
SSDの通信プロトコルとして、以下二種類あり。
NVMe
SATA 規格で600MB
どちらを使うか?がポイント
SSDはハードウェアタイプは二種類あり。
メモリモジュールの形式(M.2)※PCIe接続
2.5インチ(U.2)※NVMe未対応。SAS・SATA対応
M.2のSSD=高速ではない。プロトコルがSATAだと遅い。
【SSDのメリット】
・構造上HDDのようにシークタイムがなく、読み込み速度が非常に高速。
・物理的な稼動箇所がないため省電力、静か、振動・衝撃に強い。
・小型。
【SSDのデメリット】
・容量単価がHDDより高い。
・大容量SSDが販売されていない。
・書き込み・消去(内部動作)のたびに素子が劣化するため、寿命が短い。
・故障時のデータ復旧の技術は現時点で確立されておらず、サルベージが極めて難しい。
・周辺機器のインターフェースがSSDに追いついておらず、その能力を生かし切れない。