MILTER_README(smtpd_milter)
Postfix before-queue Milterサポート
FILTER_README(content_filter)
Postfix キューに入った後のコンテンツフィルタ
違いは
- キューに入る前に処理するか?
MILTERは前、FILTERは後
- MILTERプロトコルを使うか?
MILTERは使う。(2.3以降の新しい実装)
- OpenDKIMはMILTERを利用。
従来のアンチSPAMソフトはFILTER
- MILTERの方が新しい(2.3以降)
- MILTER README冒頭には以下記述があり
Postfix バージョン 2.3 では Sendmail バージョン 8 の Milter (mail filter) プロトコルのサポートを導入します。
このプロトコルはMTAの外側のアプリケーションでメールの内容だけでなくSMTPのイベント (接続、切断)、SMTP コマンド (HELO、MAIL FROM など) を検査するのに使われます。これはすべてメールがキューに入る前におこなわれます。Postfix に Milter サポートを追加した理由は、望まないメールをブロックするだけでなく、信憑性を検証したり (例: SenderID+SPF と Domain keys)、メールに電子署名したり (例: Domain keys) といった既存アプリケーションがたくさんあるためです。
そういったもろもろのソフトウェアごとにもうひとつ Postfix 固有のバージョンを持つのは人的およびシステムのリソースの無駄遣いです。
Milterはキューに入る前に処理するので、メール内容だけでなく、SMTPイベント・コマンドの検査が可能
→FILTERより単純に多機能。ただし連携PRGが、MILTERプロトコルに対応する必要がある。
例) Dr.Web(SPAM/ウイルス対策)は、どちらも対応
Anti-virus Dr.Web for UNIX mail servers
結論
機能的にMILTER > FILTERであり、用途で使い分けるのでなく、MILTER対応してれば、MILTERを利用すべし